miyabi.nさんが10月に見る予定のお芝居

2-26 花形歌舞伎 染模様恩愛御書 松竹座
6-9 新感線 Cat in the Red Boots 厚生年金芸術ホール
6-16 オレステス ドラマシティ
9-15 南河内万歳一座 百物語 ウルトラマーケット
13-15 くじら企画 怪シイ来客簿 AI・HALL
14-15 オリガト・プラスティコ 漂う電球 IMPホール
19-25 犯罪友の会 かしげ傘 難波宮跡公園
20-29 クロムモリブデン 猿の惑星は地球 HEP HALL
21 二兎社 書く女 ドラマシティ
27-29 王立劇場 The Worst of... 中之島4丁目テント
28-29 G2 ジェイルブレイカーズ BRAVA!



miyabi.nさんの10月のお勧め

恒例の野外演劇フェスにひき続き、朝日放送がバックアップする中之島演劇祭が参戦。
通常の野外公演は夜のみだが、中之島演劇祭は2つのテントを使い、昼公演もあるのが
特長、うまくスケジュールを組めば2劇団ハシゴも可。ハーフ野外?ともいえるウルト
ラマーケット秋の乱も例年通りの開催で、浪速の秋はいっそうにぎやかに。

犯友は前回、前々回の劇場公演(ウイングフィールド、シアトリカル應典院)を踏まえて
本拠地の野外に立つ。小空間で磨かれた台詞発声や身のこなしはさらに骨太くロマンあ
ふれたものになる。大王こと後藤ひろひと率いる久々の王立劇場。ウェルメイドを封印
して馬鹿馬鹿しさに徹するギャグを心ゆくまで笑う。万歳は再演。役者と演出は変わら
ず良いが、作家としての創造性が薄れた気もしないではない。

注目は、くじら企画とクロム。おなじみ役者陣のアンサンブルも好調のくじら企画は色
川武大に挑む。内田百閧アレンジして瞠目させた大竹野マジックに今回も目が離せな
い。デス電所常連でもある奥田ワレタの入団第1作、ったって、ここ連続クロムに出演
していて準劇団員だったけど。チラシだけでも楽しめる筆頭がクロムとファントム。ネ
タバレ追求のタイトルからしてクールで笑える、期待大。

駄作のない蜷川・オレステスとケラ・漂う電球も期待に応えよう。幻の復活歌舞伎は染
五郎(12月には新感線新作主演も控える)、愛之助を中心とした若手の座組。

二兎社もいいよね、きっと。観劇していない(あるいは観る予定のない)戯曲を読むのは
苦手だが「せりふの時代」40号掲載の永井愛「やわらかい服を着て」はついつい読みふ
ける。戯曲だけでおもしろいのだから、役者が立ち上げる舞台はすごいはずと改めて感
心。

今や蜷川幸雄、栗山民也、宮田慶子並の売れっ子?演出家G2が新橋演舞場「魔界転
生」に続いてオリジナルを手がける(「Candy's」以来?)。演出家の高い評価と同時に作
家としての力も問われる。(雅)



2006年