1位 | 199Q太陽族プロデュース『レ・ボリューション』岩崎正裕作・演出、1995年 |
第1回OMS戯曲賞佳作受賞を受けてOMSで再演された作品。社会の本流から外れ気 味の人々の息吹をイマジネーション豊かな展開を通して浮かび上がらせた傑作。 当時は意識していなかったが(というか、知らなかったのだが)、今キャストを 見てもすばらしいメンバー(八十田勇一、久保田浩、福田転球、山内圭哉、千田 訓子、窪田育代、中道裕子、森本研典、岸部孝子、上田一軒、佐藤めぐみ、金田 典子、後藤七重)。ストレートプレイな転球さんがまた見たい。 |
2位 | リリパット・アーミー第26回公演『ピンク・ピッグ・ブルース』わかぎえふ 作・演出、1995年 |
関西の男前(桂吉朝、粟根まこと、インディー高橋、コング桑田、野田信一<現 野田晋市>、三好大角<現朝深大介>、森下じんせい、山内圭哉)をそろえたベタかつ粋 な(?)公演だった。薄暗い倉庫(つまりOMS)に現れた男前達にエクスタシーを感 じた。OMSで上演されたわかぎ作品の中では『お正月』もとても好きだが、『ピ ンク・ピッグ・ブルース』が持っていた一瞬のキラメキ度が捨てがたく、こちら を。 |
3位 | 遊気舎Vol.19 『7144874-44 634-5789』後藤ひろひと作・演出、1995年 |
わたしの遊気舎初見作品。以降見た他の後藤作品に比べるとエンタメ性の高さが 玉にキズという気もするが(謎)、それでもはちゃめちゃ、ゆるゆるな展開に酔っ た。羽曳野の伊藤にしびれたり、楠見さんに「何この人?」と思ったり……(遠 い目)。内田淳子さんのあの役も今はもう考えられない感じ。 |
4位 | 劇団M.O.P.第27回公演『ちゃっかり八兵衛』マキノノゾミ作・演出、1995年 |
OMS10周年記念企画。大好きな小市さんをあの距離で観ることができたのが今思 えば夢のよう。マキノさんはそのうち新作歌舞伎を書いてくれるんじゃないかし ら、と勝手に期待。 |
5位 | 三角フラスコ#11(扇町アクト・トライアル'98)『鈴虫のこえ、宵のホタル』 花田明子作・演出、1998年 |
落ち着きのある装置の下繰り広げられた三姉妹の会話のパンチ応酬が絶妙だった 作品。女の家族同士が互いに対して抱いている微妙な感情や、個々人の心の奥を 見事に描き出していた。待つ復活花田。 |