YURIさんの下半期ベストアクト

東京在住のYURIと申します。今回こちらには初参加です。
 よろしくお願いします。
 99年下半期は55作品57本の観劇、年間では111作品114本の
観劇でした。下期だけで4回も関西観劇しているのは過去最高でしょう。
なんでこんなに観てんだろうなぁ…。

 できれば全部同着1位にしたいのですが一応順位をつけました。関東で
観劇したものは必ずしも関西公演と一緒の出来ではないでしょうが、そこ
んとこはご容赦くださいませ。
 作品ベスト5のうち半分は再演もの(のようなもの)というのが不本意
ではあるんですが良いものは良いので仕方ないですね。

1位 維新派「水街」(@南港ふれあい港館特設劇場、99/11/6観劇)

 私にとっては維新派4作目。やっぱりこれははずせないです。

 毎回思うのですが、単に芝居という枠を超えて、異空間に迷い込んでし
まったような、そこで遭遇したすべての出来事との出会いがうれしいとい
う機会でした。もちろん開場前の屋台も含めて。
 東京での公演が予定されていると聞きましたが本当にあるのかな。とて
も期待しています。

2位 「くだんの件」(@OMS、99/10/16観劇)

東京での公演(2年ほど前かな?)も観たけれど、再び観てもやっぱり
すごかった。
 ラストシーンですべての装置が撤収されるところ、OMSだと客席以外
の舞台袖や出入口のあたりまで何もなくなっていてものすごく効果的。そ
して、何度も何度も繰り返されるシーンの迫力がすごいです。
 少年王者館の本公演でみせる郷愁などのソフトな感じを削いで天野天街
さんの真骨頂を凝縮した舞台と言っても過言ではないはず。

3位 桃園会「うちやまつり」(@東京芸術劇場(小1)、99/10/24観劇)

  この作品は今回初めて観ました。賛否両論だっようですけど私はツボに
はまっちゃって暫く立ち上がれなかった。言葉で説明しづらいんですけど、
人が誰でも持っている闇の部分をゆっくりゆっくり炙り出すような作品で
した。
 東京ではリージョナルシアターシリーズとして7劇団が2週間で一挙公
演だったんですけど、それぞれが考えさせられる作品ばかりで正直ヘトヘ
トでした。

4位 「上海太郎舞踏公司「EROS」(@AI HALL、99/9/25観劇)

過去の作品からオムニバスのような公演だったようですが私は初見のも
のばかり。
 上海さんの公演は、ダンスというよりあくまでセリフのない芝居って感
じで身体だけでなく表情が豊か。キャッチボールが SEX、おもちゃの取り
合いがSWAPPINGという『??』な組み合わせが本当にそう見えてしまうん
ですから摩訶不思議です。

5位 大田王「MISSION IMPATIENT」(@OMS、99/9/24観劇)


 好きな企画でまんまとしてやられたってことで5位にしましたけど、ど
こをとってもやっぱり面白いんで落とすわけにはいかないでしょう。
私の好みは「一輪のアワネ」と「水泳くん」でした、はい。

次点 少年王者館「パウダア」
MONO「−初恋」
Piper「Nicholas McPherson」



第1位 三上市朗


 ここ最近はものすごい量をこなしているにもかかわらず質も半端じゃな
いので、やはり1位でしょう。
 「サニーサイドウォーク」はもちろん、大田王、Piper、石原正一ショ
ー(観てないけど)など下半期だけでも何本芝居してるやら。ものすごす
ぎです。

第2位 寺十吾

 寺十さんも『何本芝居してるやら』でした。東京では、「くだんの件」
の大阪楽日と海外公演の合間に別の芝居に出ていらしたし、12月の少年
王者館公演にもご出演でした。
 あの飄々とした風情がなんともイイんですよね。天野ワールドには欠か
せない存在だなって思います。
 たまにはtsumazukiの公演も観たいと思いつつ、王者館での今後の活躍
も期待☆

第3位 上海太郎

 身体の動きだけでなく七変化する表情はまさに職人技。関東でももっと
公演して欲しいです。

第4位 板尾創路

 Piperは品行方正そうな人におちゃらけを、お笑いキャラの人を渋い役
に当ててて、キャスティングが絶妙だったところは大いにあるんだけど、
板尾さんについては正直言ってそんなに期待していなかったんで感動もひ
としおでした。見た目もカッコイイし〜。

第5位 石原正一


 大田王のうち「水泳くん」がなにしろツボでした。誰がなんと言おうと
「水泳くん」のみを評価しての5位です。ベスト5な役者に選ぶかは迷う
ところでしたけど(笑)石原正一ショーも活発に演ってましたし、下半期
に活躍してたのは間違いないでしょう。

次点 小村裕次郎(猫ニャー「パンダの致死量、6l」)
関秀人(リリパットアーミー「正坐」)