和田さんの下半期ベストアクト


少年王者舘 『パウダァ』
三角フラスコ 『オレンジ・ブルース』
エビス堂大交響楽団『RADIO DOG』
化石オートバイ 『50000年』
スクエア 『だし』

次点 八時半 『黒い空とふたりと』

トータル観劇本数、48本。


選評

1.『パウダァ』 − 天才のシゴト! −

実は、少年王者舘は初見。
はじめて見るタイプの芝居には、やはりインパクトを感じます。
評判通り、天才のシゴトやと思いました。

2.『オレンジ・ブルース』 − 戯曲のテクが光る −

シリアスものながらパズル的な楽しさもあり、伏線がメインでス
トーリーがおまけとも思える、ちょっと食感の新しい作品でした。

3.『RADIO DOG』 − 芝居はこうでなくっちゃ −

キモチのいいスラップスティック。この手の作品が99年後半に
は少なかったので特に印象に残っています。

4.『50000年』 − 前作をホウフツさせるけど・・・ −

相変わらず上手い。4人の役者で演じる、リリカルでカッコイイ、
オムニバス的な演劇。
次回作まで、同系統の作品で攻めるそうです。

5.『だし』 − 職人芸! −

前作も良かったが、今回も良い。この「ハズさない」という部分
は大事なことだと思う。純粋にデキの良い、シチュエーション・
コメディー。
作風は全然違うけど、MONOに通ずるモノを感じます。


夕沈(少年王者舘) 少年王者舘 『パウダァ』
武田操美(鉛乃文檎) 鉛乃文檎『鱗を3つ持っている』
小野弓(赤鬼) 赤鬼『Silent Knight』
坂口修一(タントリズム) 土の会『幸せに一日』
植田浩輔(笑い砦) TPプロデュース『リラックス』他

選評

1. 『夕沈』 − 役は地味だったけど −

彼女は、『パウダァ』で、ひとりずば抜けてカラダのキレが良かっ
たのが印象的でした。

2. 『武田操美』 − どこやねんドアー! −

『鱗を3つ持っている』での『ドラえもんコント』が衝撃的でした。
牛乳の飲みっぷりも良し。

3. 『小野弓』 − 少年やらせたら敵うものなし −

華のある役者の少ない赤鬼で、ひとりずばぬけて迫力がある。
彼女はもっと注目されていいと思う。

4. 『坂口修一』 − お母さんそっくりです −

土の会『幸せに一日』は、プラネットフェスティバルの参加作品。
阪急電車のバイト駅員を演じる一人芝居で、器用なトコみせてく
れました。

5. 『植田浩輔』 − 彼の劇団は未見だが・・・ −

たぶん、去年一年で、もっとも多く観た役者のひとり。
プラネットフェスティバルの『夏のひりひり』(エビス堂大交響
楽団)の木の役も良かったです。