iwamomoの下半期ベストアクト

・まえがき・

なんか、後半戦はカナリ考え込んでしましました。
シンポジウムや演劇祭にもいろいろ行ったし、すっごい芝居に染まった生活を
送ってたワリに、とび抜けた印象の芝居がなかった感じがします。
だから順位はあってないよーなモノ。
観劇本数は49本。年間111本でした。

今回のキーワードは「かっこいい」でございます。


1位 T∀NTRYTHM『Cubic Blue』
モモドル菊池秀之も在籍してるし、劇団として大ファンのトコロやから
ワタシが書くと「当たり前」って感じもするけど、やっぱりこれ。
好きだからこそ厳しい目で見た劇団ですが、やられました・・・。
登場人物にすっごい自分と重ねたくなる部分が多くてセリフとか書き留め
ちゃったり・・。サウンドトラックも買ったし、ハマリましたね〜。
キーワードの意味?
もちろん、舞台上でオンナノコを魅了した音響王子こと児島塁。「かっこいい」
(笑)

2位 維新派『水街』


初体験だったのです。維新派。
もう驚きました。ココが「大阪の至宝」と呼ばれる意味がよくわかります。
海の中に突如現れた夢世界。セットが全部人力で動いてるんやもん。
なんか、巨大な「人力飛び出す絵本」って感じで、はじめはちょっと笑っちゃいまし
た。
そして、終演時には感動の嵐。入りたい劇団にリストアップしてしまいました。
キーワードの意味?
あんな世界を現実のモノに出来てしまう松本雄吉。おっさんやけど「かっこいい」

3位 劇団満遊戯賊『シレンとイル』


実は、あんまし期待せずに観に行きました。
もともと役者さんがみんな芸達者な劇団。
今回はイツモなら2枚目やる役者に道化役やらせたりして、なかなか冒険してたし。
それが、思いの他うまく回ってて、劇団としての懐の広さも見せ付けてくれました。
エンターテイメント系劇団では、アタマひとつ出たんとちゃうかな。
キーワードの意味?
芝居のキレ。ギャグとシリアスと立ち回りと緩急ある演出が「かっこいい」

4位 劇団8時半『黒い空と私と』

静かな演劇と言われるジャンルやけど、メチャクチャ心に突き刺さった芝居。
舞台上で展開される話のウラに隠れた、もうヒトツの世界。
脳下垂体に直接訴えるよーな、イメージがあって・・・。
観終わったトキに、手に汗握ってた芝居でした。
キーワードの意味?
鈴江俊郎の書くセリフが「かっこいい」

5位 怪傑ラッキーランドセル『説得’99』


初めて観た劇団。
演技としてはメチャクチャ下手なんだと思う。
だけど、腹は立たないし、飽きないし、目が離せない。
狂気って言うのとも違う、なんか特別な空気を感じる芝居でした。
コレは、役者のオーラか作・演がいいのか。次回も観たい劇団。
キーワードの意味?
主役の桂公摩呂というキャラ。出会うときっと説得されたくなるほど「かっこいい」


役者部門

1位 大野裕之(劇団とっても便利)

なんか、12月にこのヒトを見たら他のヒトの印象がぶっとんでしまったのです。
インパクトありました。白いタイツとダミ声で唄う唄。
なにより、作・演出・作曲・出演、とこなすそのマルチぶりに感服。
天才か大バカ者か・・・。2000年のワタシはカレの動向にクギ付けでしょう。

2位 ブルースカイ(猫ニャー)

作・演出家でもあるんですけど、すごくセンスを感じました。
ホドよく抜けてて、関西の劇団にない感じ。
その芝居の中で役者としても、芝居を引き締めてたのがカレだったと思います。
東京はやっぱり広いってゆーか、関西はやっぱり狭い。

3位 坂口修一(T∀NTRYTHM)


このヒトの出演する芝居を今年はとにかくタクサン観ました。
10ステージ以上観てると思うけど、どれも器用にこなしてる姿が印象的でした。
惑星ピスタチオにも、出演したりしてスケールも大きくなったように思います。
まだ若いし、いろんな役に挑戦して欲しい将来有望株。

4位 住職山岡(舞台家族)

声だけ聞いてると竹中直人のよーな感じ。
初見の舞台家族では、ヒトリで笑かせてくれました。
芝居も書くらしく、マルチな才能を感じさせる役者さんなのに、露出が少ない。
もっといろんな芝居に出て欲しいな。

5位 小野弓(劇団赤鬼)

女優がいないぞ。と考えてみると、このヒトしか思いつきません。
劇団赤鬼の芝居になくてなならない人物。
少年から、女の子まで、小さなカラダで熱演する姿は観るものを惹きつけます。
実年齢は何歳くらいなのか、気になるところ・・・。