あれの下半期ベストアクト
1位 |
H・アール・カオス『秘密クラブ・・・・浮遊する天使たち2000』 |
9月末に観た時点で下半期のマイベストだったカオス。印象の強さの点でこれを越えるものはなかった。
緩急のついた展開、振付、全体の構図、ダンサー達のしなやかな体、
独創的な小物遣い、光、影、と文句なしの美しさでした。
いや、ほんとに、こんなことをやってしまうんだから、とこちらも素晴らしかった維
新派『水街』。これまで少し食わず嫌いでしたが、他の人が絶賛する理由がよ〜くわか
りました。
またまた、ビジュアル系。パパタラは初見だったんですが……新しものズキなんかな
?>自分。コンドルのように縦横にはばたく鳥と、男と、それから女と。瞼に浮かんで
くる切りたった岩山や尾根と、人のちっぽけさと不自由さと。
4位 |
劇団M.O.P.第34回公演『サニー・サイド・ウォーク』 |
ユーモアと人情がちりばめられた芝居なんですが……できれば直視せずいたい人の弱
さに対する焦点の当てかたに、いつも通りの冴えが。
ニューヨークという街で「イン」な人間として注目されていく若手女流作家と、踏み
台にされたあげく「舞台」から出ていく老いた女流作家。孤独が痛いほど伝わってきた
。老いた女が孤独と立ち向かってもみずぼらしくならないのが翻訳物のよさかな。国産
のものだと、同情を忍びよらせたり、何か救いを与えてしまったりする。
役者部門
1 |
内田淳子(中島らも事務所プロデュース『お正月』) |
様々な役を演じて魅力爆発でした。個人的に一番好きだったのは夜鷹……ってわけじ
ゃないのか(^^;。
2 |
一色忍(劇団ジャブジャブサーキットプロデュースVol.
1『七方美人』) |
下半期一番の収穫でした。今度お会いしたらますますアガってしまいそうです。
3 |
三上市朗(劇団M.O.P.第34回公演『サニー・サイド・ウォーク』
) |
腰の落ち着き具合といい、迫力満点でした。こういうかっこいい三上さんを1年に1
度は見たいです。
4 |
平田敦子(加藤健一事務所 Vol.
42『ザ・フォリナー』 ) |
何度見ても(2度目だけど)この『ザ・フォリナー』でのエラード役はほんとにはま
り役だなぁ、と。他の人では見たくない、かも。
5 |
加藤利恵(Project Navi Presents
60『新・十一人の少年〜それからの物語〜』) |
声と発音が大好きです。なんて言うのかしら、加藤さんの口から出ると日本語が涼しい風。