あれの上半期ベストアクト

1位 NODA・MAP番外公演『Right Eye』
 かぶりつきで観た結果、強い陽射しに中たりすぎたときみたいに野田さんのエ
ネルギーに中たり、疲れてその後2週間調子が出なかったものだから。

2位 4月文楽公演『通し狂言妹背山婦女庭訓』

 2列目中央の切符を偶然手に入れての昼夜連続観賞。文字通り大河大河してい
て、終演後すっかり満腹。

3位 大人計画『母を逃がす』

  毒てんこ盛りで、大好きでした。この毒をじっくり熟成させていただきたいも
のです。

4位 メイシアタープロデュース近松劇場PART13『近松ゴシップ』

 わたしのツボにほんとにはまってくれた、はじめての土田作品。役者さんもみ
んなよかったし、最後の落としどころもナイスでした。この作品が特にツボには
まったのは、土田さんのMONOでの作品に比べて、色恋の要素が強かったからだろ
な、と。女性のキャラクターがしっかりしていて、自分を投影させやすかった、
ようにも。

5位 『お気に召すまま』(サンケイホール)

迷ったんだけど、席が舞台から遠かったわりにセリフが滞りなく聞こえたこの
作品に。男女を入れ替えた配役も楽しかったし、翻訳と思えぬ(笑)ユーモアのあ
るセリフもポイント高かったです。

次点 青年団『海よりも長い夜』 (富山)
桃園会『イルカにのってみる?』
tpt produce 『橋からの眺め』

 『海よりも長い夜』 、観たの大阪だったら、2位に入れてます。京都で上演さ
れた同じく平田演出の『夏の砂の上』 もとてもよかったけれど、印象が似ている
部分があって、どっちが、と言われればわたしは『海よりも長い夜』のほうがお
気に入りだったので、『夏の砂の上』をベスト5に入れられませんでした。「長
い夜」観てなかったら、3位、かな。

 『イルカにのってみる?』 も、繊細な会話がとてもよかったけれど、富山での
バージョン1を観たわたしには、大阪公演は再演を観る感じに似ていた(笑)。

 『橋からの眺め』が醸しだしていた緊張感には鳥肌が立ちました。今度はもう
少し小さい小屋で、もう少し長く公演してね。

役者部門

野田秀樹(『Right Eye』 )

作品部門に書いたことと同じですが、そのエネルギーに。降参、もう。

松金よね子(『お気に召すまま』)

 周囲の役者さんとタイミングを合わせた動き、というか、舞台での位置どりの
しかた、というかが、すばらしかったです。

牧瀬里穂(『Right Eye』 )

白いコルセット姿で見せてくれたコマネチ開脚は、○○ものでした(^^;。