第1位 | 南河内万歳一座+天下の台所改善隊プロデュース『日本三文オペラ・疾風馬鹿力篇』 |
第2位 | 転球劇場『ケ・イ・ジ』 |
第3位 | ユリイカ百貨店『ナイトライダー』 |
第4位 | ベトナムからの笑い声『ベトナリズム』 |
第5位 | マレビトの会『島式振動器官』 |
大変ご無沙汰です。皆様いかがお過ごしでしょうか。よっしーです。 今回のベストアクトの依頼を受け、面白かった5本をさっそく選び始めたのです が…なーんか今年はあっさり決まっちゃったなあ。観劇本数が例年より少なかったか らってのもあるけど、「キタ芝」向きに関西の劇団限定で選んだら、この5本ぐらい しか面白いと思える芝居がなかったってのが正直な気持ちなんです。これは関西の芝 居がつまんなくなったんじゃなく、単に私自身が芝居慣れしちゃったというか、感性 が鈍ちんになったというかで、なかなかそう簡単に舞台に対して感動できなくなって しまってるんだと思います。というかそう思いたいです。 さて、そんな観劇不感症真っ最中な私の心を激しく揺さぶった数少ない芝居が、上 の5本だったわけです。圧倒的な人海戦術とパワーで、新しい劇場「ウルトラマー ケット」が持つ“場の潜在能力”を最大限に引き出した『日本三文オペラ』。「だら だらした会話で見せるコメディ」という基本に立ち返り、狭いアパートと人間関係の 中で凝縮した笑いを見せた転球劇場。宮沢賢治や稲垣足穂の童話を思わせる独特の語 り口調と世界観で、胸がチクチクするような切なさを醸し出すユリイカ百貨店。何の 迷いもてらいも気取りもなく、“ただの笑い”に的を絞った舞台が大変スッキリ爽快 ! なベトナムからの笑い声。ハッキリ言って意味など全然つかめないけど、ルナ ティックとでも言うのか…そういう底知れぬ静かな狂気を終始漂わせて圧倒させられ たマレビトの会。彼らの好舞台があったから、私は今でも芝居を見続けることが出来 ているのだと思ってます。ありがとうございました。 ちなみに関西圏外の芝居で面白かったのは『タイタス・アンドロニカス』と阿佐ヶ 谷スパイダース『はたらくおとこ』、そして『ヘドウィグ・アンド・アングリーイン チ』でした。特にヘドウィグは、生涯ベスト10に入れてもおかしくない痛快なライブ でしたです。 |
第1位 | 福田転球(転球劇場『ケ・イ・ジ』) |
第2位 | 西田千雅子(壁ノ花団『壁ノ花団』) |
第3位 | 黒川猛(ベトナムからの笑い声『ベトナリズム』) |
以前から福田転球ファンを自認してる私だけど、キタ芝の役者部門では意外と押し てないのね…さっき調べたら、'99年上半期に1位にして以来。と、5年ぶりに祭り 上げてしまうほど、『ケ・イ・ジ』ラストのサンバーシーンでの腰の動きは大変艶め かしかったです。もうバキバキと腰砕けっす。いやそれだけがどうしても言いたくて 1位に(笑)。 『壁ノ花団』の女性達の中でもリーダー的な役を演じていた西田さんですが、これ ほど男らしいといえばいいのか、中心でドシッと構えてるような役がはまる人とは思 わなかったですね。MONOでは脇をキチンを締める役が多いけど、彼女が主役としてバ ンバン暴れ回る芝居も観てみたいような気がしますね。 ここ最近私がご贔屓にしている黒川君は、ダウンタウンの浜ちゃんを彷彿とさせる 鋭いツッコミが本当に痛快。特に彼がフロントで大活躍する「妖怪と人間」シリーズ はハリセンチョップがバシバシで、その雄々しい姿にいつも目が釘付けです。7月末 の新作公演でも期待してます〜。 |