もみゃさんの04年上半期ベストアクト


(以下、敬称略)

2004年上半期の観劇本数は53本。
Tシャツ・バッジ・DVD等のグッズ販売に取り組む劇団が増えた気がします。
お金がー。 お金がー。

・・・。

えーと、相変わらず、集計それ自体には影響の無い次点についても書いてます。
その量の分だけ、自分の首を絞めてますが。(笑)

作品部門

作品部門は、リストアップした範囲については、優劣は僅かです。
マイナス要因がある分については相対的に評価を引き下げ、何とか「5位まで」と「次点」に分けました。

作品部門

第1位  Giant Grammy プレロングランプロジェクト 目下、検討中 @JUNGLE in→dependent theatre

宗教団体「笑う猿の会」オリジナル(という設定の)Tシャツの、デザインのチープさ加減。
問題行動を起こす宗教団体にありそうな要素を盛り込んだ設定とストーリー。
トリッキーな劇場の使い方。
ドタバタしつつも、巧みな会話の応酬。
(ビデオ・DVD化を断られた事を除けば)何もかもがツボでした。

第2位  クロムモリブデン なかよしshow @AI・HALL

巷で起こっている事を、そのニュアンスを残したままで、巧みにフィクションとして再構成。
その手腕とセンスには、いつもながら感心させられます。
上半期内としては2作品が上演されましたが、劇中劇という切り口から、世界で起こっている事のナンセンスさを描いた本作をこの位置に。
終盤の展開が少し冗長に感じたのを若干のマイナスとしても、この位置です。

第3位  WI'RE ホシノナイソラノナイホシ @ウイングフィールド

抜き身の刃物の様な狂気の「Basic」と、ぼろぼろになってささくれだった様な狂気の「Advance」。
違う演出・違うキャストで交互に上演、という構成。
それぞれの完成度に、ひたすらに圧倒されました。

第4位  ジャンクゼニシャルパーティー グッドデイダイビング デラックス @カラビンカ

微妙なテーマを、シリアスが過ぎる事も無く、おふざけが過ぎる事も無く。
その絶妙なバランス感覚が、ピンポイントで、個人的なツボに入りました。

第5位  クロムモリブデン ユカイ号 @芸術創造館

「なかよしshow」よりは下かなーという位置から、話が妙にコンパクトにまとまり過ぎた様に感じた部分をほんの少しマイナスとして・・・。
結果、「なかよしshow」と競った2作品のすぐ後の、この位置になりました。

次点 エビス堂大交響楽団 戦国スティング @HEP HALL
次点 JUKE BEAM 住居 -JYUKYO- @JUNGLE in→dependent theatre
次点 コリボの木 おさかなビリー他vol.5 STEP A @いろはいちば
次点 コリボの木 おさかなビリー他vol.5 STEP B @いろはいちば
次点 コリボの木 おさかなビリー他vol.5 STEP C @いろはいちば
次点 満遊戯賊 カジム -CLINE CRISIS ver2.01- @HEP HALL
次点 衛星 岡嶋秀昭のコックピット @新風館
次点 衛星 劇団衛星のコックピット・コンセプト1 @新風館
次点 衛星 劇団衛星のコックピット・コンセプト2 〜人民的事情〜 @新風館
次点 赤鬼 新人公演 トランス @カラビンカ
次点 AI・HALLハイスクールプロデュースvol.6 ルート 迷路における浮島の存在 @AI・HALL

エビス堂大交響楽団は、前作(我濫洞のムスメ)の世界観と比較すると、もう少し「濃く」出来たのでは?と思う所があって。

JUKE BEAMは、会場の構造を上手く利用し、ストーリーに活かした部分に感心。
ただ、Giant Grammyを観た後では・・・もう少し冒険が出来たのでは?と。

コリボの木「おさかなビリー他vol.5」3公演は、要となる(と思っている)年清由香を欠いたA〜B、キャストの体調不良が目立つ上に準備不足(Bの翌週)を感じたC・・・と、それぞれを少しづつマイナスとして加味しました。
(気分的には全て「許せてしまう範囲」なんですが・・・)

満遊戯賊「カジム -CLINE CRISIS ver2.01-」は、過去の幾つかの公演と比較すると、割と狭い範囲でまとまり過ぎているな、と感じた部分をマイナスとしました。

衛星「岡嶋秀昭のコックピット」「劇団衛星のコックピット・コンセプト1」「劇団衛星のコックピット・コンセプト2 〜人民的事情〜」は、1公演期間内に3演目を盛り込み、公演期間が長い訳でも無く、席数自体も少ない・・・という「間口の狭さ」が。
観るのを拒まれている様に感じた部分を、マイナス評価として加味しました。

AI・HALLハイスクールプロデュースvol.6「ルート 迷路における浮島の存在」・赤鬼 新人公演「トランス」は、どちらも公演内容それ自体は悪くなく、大きく評価を下げる要素は無かったのですが。
出演者が現役高校生や、所属が「仮」となっている劇団員という部分での力量不足から、他に競り勝つ程のプラスも無く・・・。
結果、この位置となっています。

役者部門

元々実力者だったり、面識があったり、以前のベストアクトで選出していたり・・・といった人については「もっと、もっと」と欲が出てしまい・・・。
その分、若干の不公平があるかも知れませんが、悪しからず。
おべんちゃらや嘘は無い範囲で、さくっと列挙させてもらいます。

第1位  川辺みほ(Giant Grammy) Giant Grammy プレロングランプロジェクト「目下、検討中」

第2位  小中太(WI'RE) WI'RE「ホシノナイソラノナイホシ(Advance)

第3位  米田晋平(デス電所) 大阪現代芸術祭「一人芝居シリーズ 独 〜solo〜 vol.3:『お米ギャラリ』

「これから」(伸びそう・面白くなりそう・一体どうなるの???etc.)を期待させる、印象に残った人を、順番に。
今回は、個々のコメントは無しです。

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