2002年の観劇本数は全部で44本。 少なくなりました。それでも選ぶとなるとかなり悩みましたけど。 |
第1位 | TPプロデュース「まるさんかくしかく」 | @カラビンカ |
作・演出・主演と三位一体のなかた茜さんがとにかく素晴らしかったです。 心を込めて編まれた手作りマフラーみたいな作品。 不器用ながらも愛情一杯。 それでいて押し付けがましく無く、客席までハッピーな気分にさせてくれたところに 才気を感じました。 まさに快作。 |
第2位 | クロムモリブデン「ぐるぐるスト→キン」 | @第七藝術劇場 |
一心寺シアター倶楽で上演された「マルオ」も良かったけど、映像集団208+との コラボレーションでもあったこっちのほーがワタシは好きです。 とにかく、グルグルダラダラ。カッコよく、物悲しく、美しくもバカバカしい空間で した。 やってる方は大変だったでしょうが、第七藝術劇場を会場に選んでる時点で観客とし てはかなり満足。 上演時間は1時間ちょっと。でも、ゴテゴテと5時間ぐらいやっててもよかったかも。 真剣なバカ。素敵です。 |
第3位 | PEACE PIT「タイガー」 | @一心寺シアター倶楽 |
元惑星ピスタチオの末満健一さんの作品。 超人気劇団に若くして在席していた末満さん。 その後に注目していましたが、想像通りとでも言いましょうか、スケールが大きくセ ンスを感じさせる作品でした。 作品毎に集められる役者さんで無く、末満さんが自ら率いる仲間での上演も見てみた い気がしますが、 この地上に突如落ちてきた巨大な原石から、今後どんなモノが彫りだされて行くのか 楽しみです。 |
第4位 | 劇団鹿殺し「赤い落日」 | @神戸アートビレッジセンター |
久しぶりに汗臭さを感じさせてくれた、初見の劇団の作品。 演出と主演をこなす髭の子チョピンさん(女)がかわいい。 劇団名は過激ですが、作風はいい意味で真面目でした。 かっこいいけど、無味無臭。ディスプレイの中に納まってるよーなお芝居はもういい や。と思ってたので、 もうちょっと奔放でもいいのになーと思うぐらい、カチンコチンにのた打ち回ってる 感じがカッコよかったです。 |
第5位 | WI'RE「MESS」 | @住之江公園工場跡地 |
起承転結。流れのあるストーリーはまるで小説。 独特の舞台空間を、しっかりしたオトナの役者が埋めてます。 そこはまるで他人の部屋。 居心地いいけど目に見えぬルールがあります。見ては行けないものが満載です。 好奇心を擽られます。負けました。引き込まれました。a peeping Tom。 |
タントリストのみなさん(順不同) サシマユタカさん、田所草子さん、大林剛士さん、坂口修一さん、加三修さん、菊地秀之さん、児島塁さん |
役者部門は、昨年の12月をもって解散してしまったT∀NT RYTHMの皆さん を選びます。 最後の作品となった、「snow bird」@芸術創造館も素晴らしく、作品部門に入れて もおかしくは無かったのですが、 HPを始めた当初に出会いずっと追いかけてた劇団だったため、今年最後に降って沸 いた解散という事実は個人的にショックで、 この部門を考えた時に他の方々を思い浮かべる事ができませんでした。 彼らのチームワークはいつでも最強でした。 田所さん、大林さん、坂口さん、加三さん、菊地さん、は役者として、児島さんは音 響家として、これからも活動を続けられるそうですので、今後も活躍の場を広げて 行って頂きたいと思います。ただ、作・演出をこなしていらっしゃった主宰のサシマ さんの作品はしばらく拝見する機会が無さそうな事だけが残念で仕方がありません。 しかし、とにかく今はありがとうと言いたいです。 |