otoの01年下半期ベストアクト


作品部門

維新派 『さかしま』
深津篤志企画 『百舌鳥夕雲町歌声喫茶』
タイタスプロジェクト2001 『のにさくはな』

維新派『さかしま』

南港を離れた維新派が真夏のグランドで行った公演。熊野では同化されていた風景と役者が

この舞台でははっきりと維新派という輪郭をあらわしていた。

グランドに立ち走った役者と、維新派ならではの装置で展開した舞台ははとてもすばらしく1位はこれしかないのです。

深津篤志企画『百舌鳥夕雲町歌声喫茶』

芸術創造館での2本連続公演の1本。元々太陽族の森本さんが好きな役者さんなのですが

深津戯曲の世界でも、とてもいい感じでした。02年も深津戯曲が役者を変え演じられることは

多いのかなぁ。こういう舞台をみると、桃園会が益々却ってみたくなるのですよね。

タイタスプロジェクト2001『のにさくはな』

と、深津戯曲が2本並んでしまいました。基本的に野外が好きなのでそれも影響するんですが

『雲母坂』でも今の戦争と重なるシーンがありましたが、この作品でもなんだか重なるような

気がしてなりません。それだけ、どこか慢性的に緊迫しているのでしょうか。

これも違った形で再演を望みたいです。

役者部門

内田淳子(フリー) 青年団プロデュース『雲母坂』
井上美奈子(フリー) 青年団プロデュース『雲母坂』
小栗一紅 深津篤志企画『百舌鳥夕雲町歌声喫茶』

内田さんと井上さんは『雲母坂』の演技にて。作品で投票せずに役者だけなのは、作品として劣っていたわけでは

なくて、役者が際だってすばらしかったから。もちろん、役者を魅せた脚本や演出もすばらしいのですが。

小栗さんは作品でも投票した作品でのヒロイン。作品世界での人間関係の闇を全て浄化できるようなその存在感に。

以上


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