みのるさんの01年下半期ベストアクト


2001年という年は、抱えている仕事が忙しくて、と自分のHPで何度も書いて言い訳
したぐらい芝居とは縁遠い一年でした(T.T)
特に下半期は延べ14本(内、2回観劇1本)。思い返すと自分のお気に入りのところば
かりに足を運んだような下半期で、ちょっと自分でも手堅いなぁと思うところがあり
ました。ま、これを反省するというわけじゃないんですが、2002年はもっといろんな
芝居やいろんな役者さんに出会いたいなぁと思っています。


作品部門

1位 自転車キンクリートSTORE「第17捕虜収容所」

4年ぶりの再演を知った時、実は嬉しさ半分、不安半分(^_^;)。初演を初日で見たと
いう思いが自分の中で伝説になっていたところがあったので、「どうだろう」と見る
前からドキドキしてました。いろいろと思うところもあったけれど、初演と同じとこ
ろで同じ感じ方ができたところに、この芝居の凄さがあるような気がします。

2位 劇団ジャブジャブサーキット「『中野エスパー』をめぐる冒険」

恐怖にも色々ありますが、飄々と、淡々としているのに、急にフッと周りを見回すと
言いしれぬ怖さが立ち上がる、という感じの怖さが、この芝居の中にはずっと潜んで
いたような気がします。それと、あくまでも断面しか浮き上がってこないセリフの妙。
引き込まれました。

3位 「おやすみ母さん」

思いもかけない展開でぶつかり合うしかなかった母娘が、今まで何を避けてきたのか、
透けて見えてくるのが哀しくもあり。人間の真の自立とは何なのか、と考えずにはい
られませんでした。

役者部門

1位 川原和久さん(劇団ショーマ)

「第17捕虜収容所」で、印象に残っているのは受け芝居から動的な芝居に切り替わっ
ていくところ。私の中では川原さんは、安心感と安定感を感じさせながら意外に目立
たず、でも鮮やかな印象を残す役者さんというイメージがあるのですが、今回の演技
も、まさにそう。きっと私の記憶に永遠に残り続けることでしょう。

2位 白石加代子さん

「百物語」第19夜で紹介した一編「夏の少し前」は、白石さんの繊細な声の変化がな
ければ未来がなぜか懐かしく胸塞がる、と思わなかったのではないだろうかと。
見事、という言葉しか見つからない自分の貧困なボキャブラリーにトホホ。

3位 キム・ヨンジャさん

「三文オペラ」では、歌・歌・歌の連続。ま、音楽劇ですから(^_^;) テレビ等で歌
巧い人だなぁとは思ってましたが、ナマで聞けば、なおさらその歌の迫力と説得力に
圧倒されました。


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