小暮宣雄さんの01年下半期ベストアクト


作品部門

1位 こりお「石を拾う」

新しくなった東山青少年活動センター創造活動室にて。小さな場所でのお芝居が好き
なのです。大がかりの演出でもないのに、これは特にきらりと光っていました。アト
リエ劇研も大好きです(さらん「虹を見た」は次点ぐらいに位置づけられます)が、
ここも京都で重要な場所になっています。

2位 ソビエトからの笑い声「ハイ・ブラック」

同じく東山青少年活動センター創造活動室です。たまたまですし、ごめんなさい大阪
キタで観た芝居でなくて。「ベトナムからの笑い声」の別バージョン。どんどん違う
国名になっていくそうです。題名のようにブラックジョークがあり、それ自体も批評
するように人形芝居になっています。

3位 清流劇場「約束のヒト」

やっとキタの中心劇場の作品です。清流劇場が関西の演劇シーンの中心を占めだして
いることは誰も異論がないのではないかと思います。社会派ながら、最近は恋心への
挑戦や兄弟関係などの心の機微の描写にも惹かれるものがあります。

役者部門

1位 橘あす香

「こりお」の役者。彼女だけ地軸が傾いているように、立ち方と歩き方がふわふわと
独特で、どこか同じ世界に生きているのではないのじゃないかと思わせます(番外の
ことですが、さらん「虹を見た」の二口大学の演技にも同じ匂いがしました)。

2位 宮崎宏康

ベトナムからの笑い声の役者のなかで、彼は美術を担当していますが、彼は人形の中
に自分の顔を持ち出して、強いインパクトを与えてくれました。未だにふっと彼の顔
を思い出して変な気持ちになることがあります。

3位 武資子

清流劇場の女優陣はどちらかというと控えめな感じですが、彼女初めとてもじわっと
心に沁みてくる存在感があります。彼女は「約束のヒト」では、小さな身体のなかに
押し殺した感情を演じました。

キタしばotoよりのインフォメーション

小暮さんから、原稿と共にこんな画像が届きました。

せっかくですので掲載を→クリック



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