こぐれさんの上半期ベストアクト



1位 『いかけしごむ』小さなもうひとつの場所

別役実の作品を自分たちが一番きちんとできるかも知れない、いやしないと嫌だとい
う感じで作り続けている藤原康弘さんたちの姿勢が好きです。これで第4回。

2位 『闇光る』遊劇体

ベテランと言ってもいい野外演劇に強い遊劇体の、私小説的な密室(防空壕)劇に、
久々に震えました。一見アングラではないのですが、その臭いはもちろん嗅げます。

3位 『改訂版恋愛心中』三角フラスコ

三角フラスコの作品の中では目立たないものの、やっぱりこれから期待できることを
感じさせてもらった公演でした。


役者部門

1位 広田ゆうみ

京都の女優のなかでも、特にずっと心惹かれ続けています。サングラスをかけた謎の
女の残酷さに今回は釘付け。

2位 キタモトマサヤ

急きょ、作・演出のキタモトさんが代役で出たのですが、やっぱり劇作家は一番役者
としても迫力があるんだなと感心しました。

3位 広兼朋

ひょっとしたら、彼女の名前を書きたいために、三角フラスコを第3位にしたのかも
知れません。若手のなかで特にいつも心に浮かぶ女優さんです。