SOMAの上半期ベストアクト
あの物語をおなじみのキャラ、特に羽曳野の伊藤を本筋に絡ませて、破綻させ
ずにきちんと仕上げてしまうとは流石は後藤ひろひと大王。もちろん、それを
具現化する遊気舎という劇団があってのもの。
遊気舎+大王がもう観れないというのはなんとも残念。
しかし、ちょっと「泣かせ」が入りすぎだったかなぁ?
うるうる来ましたが、これでもかとてんこ盛りだったのには、天の邪鬼な心が
働いてしまいました。
「脳天気番長出馬する」以来久々のヒットでした。
物語もしっかりとしていて、SFの王道のタイムトラベルものと思わせておい
て、あの結末。いやはや、蓮行さん、参りました。やられました。
ただ、「笑い」がちょっと下ネタに偏っていたというか排泄の話が真ん中にあ
ったのがちょっと引く。他にはないおバカさを持ってるだけに。
私が観るようになった頃からの作品は観客に考えるようにたくさんの謎をばら
まいた物語が多く、これはこれで大好きなのです。で、この作品は完全なミス
テリーなのですが、ある程度の解答を用意していてくれていて、そういう意味
で新鮮でした。ちょっと違う2バージョン上演というのも面白い試みでした。
作品自体は絶賛の出来です。いつも安心して観れます。
ただ、心に残るものをそれほど感じなくなったのは慣れのせいなんでしょうか?
役者部門
1 |
楠見薫(遊気舎「世界で一番速い女」) |
2 |
山本忠(遊気舎「鉄格子」・「世界で一番速い女」) |
3 |
北村守(スクエア「俺の優しさ」) |
もう完全なる好みなのでコメント無し。(笑)