ヒトコトで言って絶不調。
ワタシにとってスペシャルなモノであったはずのお芝居が、他のモノにとって変わら
れよーとしています。
危険。
観劇本数は37本。初見の劇団もいくつかあったのに、はっとする出会いとならな
かったのが残念。
前回まではキーワードで押してましたが、今回から止めます。
普通に。
印象の深さではOMSのナイスは企画『トーキョーNEOアチャラカ大行進』で来阪
した5劇団がダントツ。
OMSでこれ企画したヒト。スゴイです。またやって下さい。
・・・・なんですが、2度と観れない劇団かもしれないし自主的に対象外としまし
た。
とび抜けたモノはないので、順位は気にしないでね。(と昨年の下半期も書いたか
も)
1位 | 芝居屋坂道ストア『誘惑エレキテル。』 |
結局はこれ。
出てくる女の子のキャラや考え方はあんまし好きではないんだけど。
(ウチのHPの日記でも、観たあとの感想ではワタシ怒ってます。)
それは、まぁ、好みの問題で、すごく魅力的な芝居。
主人公の女の子タチの衣装の色が、さりげなーくピンク系で統一されてたり。
細かいトコロまで気を配られた演出が好きでした。くやしいけど、魅せられたって感
じのお芝居。
角ひろみさんには、今度は是非オトナの女をステキに描いて欲しいなぁ。
2位 | 劇団八時半『頬を赤くして』 |
今更って気もしますが。
基本的に、ここの劇団の会話の間が好きなのです。ちょっと、イライラするよーな感
じの間。
今作は、演出的にはっとするトコロはありませんでしたが、愚かな登場人物の生き様
が、なんか、物悲しく笑えました。
ここの芝居を観ると、いつも、ジブンの過去とか未来とか内面に思考が移っていって
しまいます。
登場人物にジブンを重ねて、自分自身の見直しをしてる感じなのです。
だから、観終わってスッキリするのです。
3位 | T∀NTRYTHM『beauty virus』 |
あまりにもワタシにとって常連なので、別のをとも考えましたが『J−演劇』という
冠を掲げての輝かしい第一歩なので選んでみました。
リスクを負って挑戦したという意味では、イチバン印象的な公演だった気もします
し。
某サイトに掲載されてた観客の感想が、賛否両論、雨アラレだったのも興味深かった
です。
個人的には、パンクとゆーか、ロックとゆーか・・・。(あ、タントはテクノか)
とにかく、現状に満足しない反抗心を感じて好感持てました。
器用なメンバーが集まってるからこそ、いろいろなアイデアも試せるってもの。企画
倒れにならないように完成度を上げてって欲しいです。
その他
「売込隊ビーム」とか「エビス堂大交響楽団」とか「クロムモリブデン」とか「スク
エア」も考えましたが、
今ヒトツ小ぶりだったり、印象薄かったりという事で落選。以上3作品とさせていた
だきます。
役者部門
1位 | 赤星正徳(劇団☆世界一団) |
入団してから間がないと思うんですけど、1作1作着実に開花していってる役者さん
です。
オトコマエだし、華がある。
『Merry Christmas it's a wonderful life』では、華麗なダンスまで披露。
最近では貫禄さえ出てきた感じ。今後の活躍が期待されます。
2位 | 福岡ゆみこ |
解散してしまった惑星ピスタチオ。
最終公演『4人のN氏』では、このヒトの動きってこんなに美しかったんだと初めて
感じました。
セリフが無くとも存在感を示せる女優は関西には少ないです。
あの集団から出てもその存在感が失われないという保証はありませんが、どこかでま
た彼女の姿を観れたらなと思います。
3位 | 菊地秀之(T∀NTRYTHM) |
やっぱり書いちゃいますね。
『beauty virus』での、日サロの店長役。秀逸でした。
いろものっぽい役から、ほとんどセリフの無い役まで、同じキャラは演じません。
こんなに器用な役者さんだったとは。と、今だに驚かされっぱなしです。
次回はどんなカレが観られるのか、いつもワクワクしてます。