12月

・こん中でなにがあっても見るっていうのは、転球劇場とMONOと芝居屋坂道ストア。前回公演で独自の「関係性のコント」路線を確率した転球劇場は、北村想の名作『あ・ほーまんす』に挑みます。って言っても彼らのこと。ストレートには演じないで、『あ・ほーまんす』のオーディションを受けに来た人々という設定で、芝居を展開するとのことです。ダンスとかも入れるっつーからどうなるんでしょ。劇団員や客演も含め、パッと見あんま踊れなさそうなメンツなんだけどさ(笑)。

・MONOは今回男5人の芝居。今関西で一番綿密な笑いを見せてくれる土田ですが、今回は「戦場」が舞台というだけに、いつものように笑っていいモノかどうか不安です。鉄塔に住む男たちという題名そのまんまのシチュエーションで、どんな芝居が展開されんねやら、ちょいと検討がつきませんね。意味もなく、なんらかの大化けが期待されます。

・今関西の若手劇団で、転球の次に私が注目している芝居屋坂道ストア。いい意味で等身大で少女っぽい彼女らの芝居は、今の内に観ておくべきっしょ。今回は「死生観」がテーマと、ちょいとハードな舞台になりそうです。

・これら以外で気になるのは、劇団衛星。実はここの劇団の作・演出とちょっと話する機会があったんだけど、蓮行と名乗る彼がなかなかいいキャラクターしてる人でね。もしかして、すっごく面白い芝居作るんじゃないかなあ…と思わせるぐらいに。というわけで、見に行ってみよかと思ったわけです。面白くなかったら悲劇じゃ。

11月

●こん中で私が「入院か身内の不幸か戦争でも起こらない限り見に行く」のはまちがいなく上海太郎です。ダンス=難しそうという固定概念を、大爆笑と共に打ち砕いてくれること確実。誰にでも楽しめると自信持って言える、数少ないパフォーマーです。今回のテーマは「旅行」。一足お先の東京公演も好評ですし、これはかなりの確率で大当たりな芝居です。

●その次に気になるのが、同じく一人芝居に挑む佐野史郎。なぜこれが見たいのかというと、佐野さんの知名度云々よりも何よりも、作・演出を務める唐十郎が、今私の中で大ブームだからです。東京だけでやったテント公演も見に行きました。唐様はダブルキャストだったのですが、私が行った日はたまたま唐様の出番のある日でした。私の熱意が通じて嬉しかったです……閑話休題。整形殺人犯の
女性を警察チクった実在の男性をモデルに、どんな幻想世界が飛び出すのか。アングラファンならずとも必見。

●アングラって言えば遊劇体です。個人的には密かに贔屓してる劇団ですが、今回は小屋が小さいだけにどうなるか不安。本気で見たい人は、私は行くことが出来ない11/8-10の西部講堂公演を観た方がいいかもしれません。

●最後に関西初登場のダンスカンパニー、珍しいキノコ舞踊団。上海太郎と同じく、難しい理屈や理論なんかポーン! て感じのユニークで可愛いダンスを見せてくれる集団らしいです。「おしゃま」な感じが関西では受け入れられるかどうか。ちょこっと注目です。

10月

あかん。全部薦めてたら切りがないぞ今月! というわけでオススメベスト5という感じで行ってみましょう。

5位 南河内万歳一座『ライオン狩り』10/23-24

 内藤さんの久々の新作。ライオンが逃げたという噂に怯える小さな町の様子を、滑稽にしかし痛烈な社会批判を込めながら描いていくそうです。最近の内藤さんの脚本ってどんどん社会派に向かって行ってる気がするけど、これは結構集大成的な作品になるかもね。問題は初日までに台本が上がるかどうかだな(笑)←笑い事じゃないかもしれんというのが怖い。

4位 『こどもの一生』10/8-11

 中島らもが劇作家として最もノリにのってた頃書かれた、演劇史に残るべき傑作ホラー芝居。これを関西を代表する三大舞台俳優、升毅・生瀬勝久・古田新太を含む名優8人で上演するっていうから面白くないわけがない! の割には4位かよ…。だって私正直に言って、G2の最近の演出って好きじゃないもん。あと、近鉄劇場のあの広さで「怖さのあまり、ラストまで友達とずっと手を握りあってた」と、初演を観た人に言わしめたほどの恐怖感が、上手く出るかどうかも疑問。ま、そこそこ楽しめるのは間違いないと思うけど。

3位 遊気舎プロデュース『びよ〜ん』 10/10-14

 ああなんてふざけたタイトルだ…「belong」という言葉をキーワードに、何かに従属しないと存在価値を持てない人々を描いた『びろ〜ん』のコンセプトをそのままに、今回は「beyond」(何かを越えるor向こう側)をテーマにしたオムニバス9編を上演するとか。東京で観た人の話では、笑いだけでなく怖〜い話や泣かせる話もありと、バラエティに富んだ内容になってるとのこと。Piperのエセ・ドキュメントの撮影をした映像作家による、映像ギミックの連発にも注目っす。

2位 少年王者舘『マッチ一本ノ話』 10/30-11/3

 今年度上半期「私の心の」ベスト1を堂々と獲得した少年王者舘。この前の『それいゆ』まで4年も待たしたお詫びなのか知らないが、またまた公演打ってくれるぞい。きっと私の愛が通じたのねと勝手に思うことにして、こちらは鈴木翁二(ガロで活躍してた漫画家さん)の同名漫画を原作にした作品の再演です。とはいえ、この初演は当時某大学と某高校の文化祭か何かの一環として行われたもので、その2校の生徒たち以外の人はほとんど観ていないのが事実。いわば幻の演目なわけです。私ははなから3回は観るつもり。「お好きですねえ」と言われそうですが、実は1回観ただけじゃ全然芝居の内容が解らんからというのが最大の理由です。天野さんの世界って、本当1回では読めないからなあ…。

1位 維新派『王國』 10/9-26 

 いつもそうですが、維新派の芝居を人に薦める時に私は言葉を失います。あの大がかりな舞台美術、白塗りの少年たちの動き、ラップの様な少女たちの歌声、そして根底に流れる世界観…この数多くの「凄い」部分を私の拙い言葉で言い表すことなど、到底不可能なことなのです。それぐらい維新派はすごいのです。何も言いません。絶対の絶対、何があっても観て下さい。あなたの演劇観だけでな
く、ヘタすれば人生の価値観すら揺るがしてしまう世界がそこにあるはずです………いやぁ、妙に熱く語ってしまったぜ。恥ずかしい。ちなみに今回の舞台は未来の大阪です。架空の街より親しみやすくていいでしょ?

9月
すいません。今月「見ておいた方がいい!」って本気で言えるのは、転球劇場『穴』ぐらいです。(あくまで私的にはね)。例えばおでん屋さんの軒下や、引越最中のアパートの一室などの日常的な空間が、珍妙な会話によって不条理ストーリーへと変化してしまう独自の世界と笑いは、今のうちにぜひチェックしていただきたい。あのPiperのお二方も彼らのファンだという噂!
 そんでもって劇団スポンヂ+ナスビ美人『カタログ アナログ』ですが、あの一枚一枚ご丁寧に穴が開いてるミョーなチラシは、もうみなさんご覧になりましたか? 前回公演の時もこのチラシが気になって「見に行こっかなー」と思わされたもんでしたが、結局行かなかった。今度こそキッチリ見るぞ! と私は勝手に意気込んでますが、別に皆様には薦めませんです(なら書くなよ)。
 正直言って今月は芝居見学控えめにして、来月に備えた方が正解かも知れません。
だって10月にはアレもあるしコレもあるし…詳しくは来月ね。

8月

☆芝居屋坂道ストア「雨ニ浮カブ」
 今年の私ん中の上半期ベスト3に見事ランクインした女の子劇団。初の自作脚本モノながら、未だ劇団1の人気を誇るという恐るべき演目を出してきました。失敗はまずないと思うので、まだ見たことない方にはベストざんすね。内容は喫茶店を舞台にしたオムニバスだとのこと。

☆Piper「Piper」
 Piperのお二方を中心にしたエセドキュメンタリーTV番組「青春トライ'98」をご覧になった方はいるんでしょうか?吉本興業入りで芸風が変わるのでは…と危惧されていた後藤・川下両氏ですが、シュールでナンセンスなおバカワールドは、あの番組を見た限りでは健在でした。この舞台も多分そんな調子でしょうね。後藤さん初の野外劇演出というのも合わせ、見る価値は大いにある舞台です。しかしあのだっさ〜いチラシに書いてた「イリュージョン担当:ジョニー広瀬」ってのが一番気になるんですけど、わし。


☆弘前劇場「夏の匂い」
 「東北の平田オリザ」こと長谷川孝二氏の率いる青森の劇団、いよいよ関西初進出です。私は岸田戯曲賞候補に挙がった『茜色の空』を見たことありますが、津軽弁や大阪弁やらが雑多に飛び交う会話劇に、標準語一辺倒の舞台にはない刺激を受けたものでした。緩急の使い方もイヤらしいぐらいうまかったし。政令指定都市以外でもハイクオリティの劇団があるとということを、ヒシヒシと感じに行こうじゃありませんか。

☆ランニングシアターダッシュ「胸騒ぎ」
 私ゃ「汗だ涙だ夢だ青春だ」っていうスポ根モノってダメなんですが、そんな私がなぜダッシュだけは許すのか? それは意識的か無意識的にかは知らないけど、彼らに「照れ」があるからでしょうね。体張った笑いが多いことでわかるんだけど、このようなことを面と向かって主張するのは、本当は恥ずかしいことだって自覚が彼らには確実に存在する。それでこんなヒネクレ女も、舞台の熱さにスッとなじんじゃうんでしょうね。今回は水泳の話。暑い夏にはピッタンコな話じゃーん!


☆IMPACT DRIVE「UNDERGROUND」
元維新派の人が、一人で野外劇場作って一人で芝居して、一人で解体もするっていう、トンデモ無茶な舞台でございますです。いやー、久々にいい意味での「演劇バカ」を見たような気分です。地下劇場ってことは、地面に穴掘って劇場作るんなー?…まさかね。こりゃ見ないと何とも言えないでしょうね。私的には今月一番期待の芝居だぜい。

7月

●ルーキー『のぶさん』
 かっぱのドリームブラザーズの突然の解散から10ヶ月。帰ってきましたよあのメンツが! かっぱ、森下じんせい、さとおがめらの三人芝居。ドリブラの持ち味だったベッタベタな世界がまた楽しめそうですな。ところでストーリーの原作である『ドレッサー』ってよく知らんねんけど、鏡かなんかの話か?(←我ながらスリッパツッコミ入れられそうなほどおもんないボケじゃ…)

●『笑の大学』8-20 近鉄アート館
 自称「アングラマニア」としては(笑)あんまりススメたくない部類に入りそうな芝居だけど、これは初演がすっごく良かったから超マジでオススメする!絶っっっ対見ろ!と言いたいけど、もう全日売り切れだとか、さすが西村雅彦。んでもアート館なら一番後ろの席でもよく見えるし、立ち見による足の痛さに耐えてでも見る価値のある芝居ざんす。事故や身内の不幸でもないかぎり見るべし。

●遊気舎『タッチャブルズ』10-22 扇町ミュージアムスクエア
 時に『エル・ニンジャ対サイボーグドラゴン』は、そらもうすっごいマジでおもしろかったですね! 彼らのハイパー・ギャグ・コメディ路線の芝居は実に『イカつり海賊船』以来ですから、もう1年半ぶりってことですな。ああ、あの「ばっかでぇ〜!」と何も考えずに笑ってしまえる世界が帰ってくるぞ!これも『笑の大学』と別の意味で見逃すな!(どんな意味だっつーの)15ステージもあるんだから、こらもう見逃したらアホです。

●月影十番勝負『唇からナイフ』11-12 近鉄小劇場
 新感線の高田聖子と新感線座付き作家・中島かずきのユニットによる公演です。何か毎回メンツが豪華な割に、あんま評判よろしくないんですが、それは公演の中身のせいか、あるいはショーコさんが歌って踊らないからか?全ての先入観をかなぐり捨てて見るべき芝居でしょう。で、今回も長野里美とか加納幸和とかド偉い出演者がそろってますが、そんな方々を押しのけて私が一押しするのはNYLON100℃の大倉孝二クン!!彼はイイ。昔うっかり東京まで見に行ってしまった、シリーウォークプロデュース公演でのキチ×イ演技に瞠目し、春の『ザ・ガンビース・ショウ』ですっかり彼の虜となった私としては、絶対拝みに行かねばねば。

6月

○劇団ジャブジャブサーキット『マイケルの冗談』
 彼らの芝居は昨年のウイング再演博で見ました。いわゆる「静かな演劇」てのがどっちかつーと苦手な私でも、ここの芝居にはかなりの好感持ったのを覚えてます。今回は超能力研究所を舞台にした近未来SF劇だとのことなので、わりと非現実的なお話になるんじゃないでしょうか…しかし何も知らない人から見れば、絶対バカ・コメディ演劇だと思われるぞ、このタイトル。

○MONO『きゅうりの花』
 一足お先に利賀フェスで見た人の話によると「そうとう面白い」ということです。今月一番自信持ってすすめられるかもしれません。今回は地方都市の公共文化施設を舞台に、二つの文化サークルの話が交互に現れるオムニバス風の芝居だそうです。昔は時空劇場でシリアスな役ばっかり(ていうほどでもないか)やってた金替康博の、MONO風コミカル演技も注目よん。そしてチラシに書いてあった「イェイェ踊り」とはどんなんなんだろうか?マジで気になる…。

○ 内橋和久オーケストラ『hallucinate cabaret-幻覚・音宴-』
それはライブやろ…とツッコミかけたあなた、ただのライブちゃいまっせ!維新派出るんだって!維新派!!「ヂャンヂャン☆オペラ」で使われた音楽を、維新派のケチャ的ボイスも織り交ぜて再現するっていうんだから。維新派の舞台は、とてつもなく大がかりな野外劇という都合上再演不可能なんだし、せめて音だけで過去の舞台の興奮を味わうといたしましょうや。

○ボリス・シャルマッツ・カンパニー『AATT…ENEN…TIONON』
「静かな演劇」だけでなくダンスも苦手な私ですが、これは珍しくソソられてますー。劇場の真ん中に3層の櫓を組んで、3人のダンサーがそれぞれの足場で踊るとか。で、観客はその周りを好きに座って観賞すんだってさ。この自由奔放さもいいけど、何てっても音楽が、私が一時夢中になった女性ロックアーティスト、PJ・ハーヴェイだ!というのが最大のポイントかも(笑)。ちなみに「バニョレなんとか賞」とかいう偉い賞を取った作品だそうです。

○桃園会『黒子な私』
 作・演出の深津篤史が、大穴で(失礼と思うかも知れないが、本人が言ってたもんね)岸田戯曲賞を獲得…ということでみんなすすめるんだろうな。わしはちょっと違う視点からススめちゃうもんね。桃園会って美男美女が多いよー。単なる「カワイイ(カッコいい)人探し」で来たって損はないよー…数多いだろう桃園会紹介記事の中で、きっとこんなにふざけたススメ方してんの、私だけだぞ!ハッハッハ。真面目なオススメを読みたければmiyabiさんとこ見てね。間違いなくキチンと書いてはるだろうから(←他人まかせにすんなっての)。

5月

・遊気舎『エル・ニンジャ対サイボーグドラゴン』
 NODA・MAPよりも『トランス』よりも、私は断然これを推す!KAVC全館を丸ごと使用し、観客をエキストラに使って映画を1本撮ってまうという、恐らく今年一番の大バカ企画。羽曳野の伊藤や乳毛房江ら名物キャラクターから直接演技指導を受けるチャンスもおいしいが、劇団員が工夫を凝らしたイベントの開催も楽しみざんす。こりゃ2回以上通わんとソンでしょ。そう言う私は3ステ行くぜ。

・劇団その1『愛とメガネと薔薇戦争』
 京都=「静かな演劇」の固定観念を打破する鋭い笑いで、今一番の注目株な京都の劇団。本当に昔あの鈴江俊郎が在籍してたのか(笑)。前の公演を観た感じでは、役者のクオリティと物語の掘り下げ方が課題だなと思ったけど、これが今回どうなってるか。自信作らしいんで、先物買い好きな方は見てみましょ。

・ププラ・モーチカ『まんまる、きもち。』
 これが第1回公演となる劇団。実はここの作・演出の井上こころって人の文章を読んだことがありまして、それがなかなかユニークで可愛いもんでしたんでちょっと心に引っかかってました。第1回だけにどんな舞台になるか予想は全くつきませんが、どうなんでしょ。今月一番のギャンブルかも(笑)。

・クロムモリブデン『ソドムの中』
 キ(ピー)ガイなストーリーとハイクオリティなスタッフワークで綴る狂気の舞台で気を吐く、関西一の個性派劇団。前回は肝心のスタッフワークがおとなし過ぎて肩すかしって感じだったけど、西野藍ら新劇団員の健闘が著しいのでまだオススメに入れちゃうおう。会場はドでかいAI・HALLだし、ますます期待しちゃうわん。

・遊劇体『夢の靴下』
 これまたキチ(ピー)イじみたストーリーと力技って感じの野外劇に定評のある劇団の登場です。なんと大阪では初めての野外公演。おなじみの西部講堂は大阪からじゃ遠いし不便だしで二の足を踏んでたみなさんも、この機会に噂のスペクタクルをぜひ堪能しに行かなくっちゃね。お話も2年前に大好評を得た作品だし、実は今月一番安心してすすめられる芝居のような気がします。

4月

MOTHER『シャイバン』
 遊気舎の久保田さんが出るからおすすめ…てわけでは決してない。半分くらいそれあるけど(笑)。観客を陪審員に仕立てての裁判劇という完全ヴァーチャルリアリティ舞台(?)。この無謀とも言える試みは吉と出るか凶と出るか。劇団いわく楽日近くに行った方がいいとのことですよ。

劇団M.O.P.『遠州の葬儀屋』 
 MONOの土田英生の作品がこれほど大きな規模で上演されるのは恐らく始めてのこと。ま、あの台本の面白さは舞台の大きさとあまり関係なさそだけど。「絶対笑うことの許されない葬儀屋たちの脱出劇」というお得意そうなシチュエーションで、三上市朗をはじめとするM.O.P.の達者な男優陣が演じるとあらば大きなはずれはなさそう。今月一番の買いかも。

水族ハスティェヤルティ+水族館劇場『最終駅の詩人』
 私もよく知らないんですけど、破天荒なテント劇で東京では結構評判の劇団だそうです。中でも看板女優の葉月蛍とかゆー人はピンク映画界ではかなり有名な女優さんだとか。その手の映画見たことないから知らんけど。あのキ×ガイじみとるド派手な野外劇で名高い魚人帝国が唯一尊敬する劇団というだけに、彼らを上回るキチ×イぶりを見せてくれるのは必至。

杉浦フィルハーモニーオーケストラ『サクラチル』
 ロックバンドですが劇団☆新幹線の右近“フレディ”健一が出るからむりやりすすめちゃる。とはいえ名作クラシックをロックやヒップホップなど縦横無尽の音楽スタイルでカヴァーするこのバンドのステージングは、下手な演劇よりも演劇的でジャンルに関係なく一見の価値大ありだと思いますが。ダメ?

3月

★少年王者館『それいゆ』  
 私は天野天街氏の舞台は観たことないですけど戯曲を読んだことはあります。もう説明しようがないほど複雑かつ陶然とする世界です。掛詞的なシャレ遊びがたくさん出てくるってことで野田秀樹に通じるところがありそうですが、野田氏のそれが劇世界を拡張させる効果を持つのに対して天野氏のそれは偏執狂的。意味考えたらこっちがおかしくなりそうです。ここはただ、とめどなくあふれるウツクシヒ言葉の洪水とレトロスペクティブな空気にうっとりと身を任せることにしましょう。

★羊団『エリコ』
…を薦めようとしたけどどーせ他の人が散々薦めるっしょということで

★C.T.T.事務局『のたり、のたり』
 こっちをもっと推してしまおうそうしよう。桃園会の深津篤史の脚本を遊劇体のキタモトマサヤが演出。リアルを描くことに定評のある深津氏の本を、アンチリアルな舞台を作るキタモト氏がどう処理すんねやら。結構怖いモン見たさな舞台っす。

★ナイロン100℃