12月

世紀末は、いつもに増して公演ラッシュ、とりわけ第2週末はただごとでない
混み合いよう。「ここでKissして」は指定席前売購入済なので動かせず、先日
の「水いらずの星」も新境地な松田正隆作品なので期待大でもあるし。一作一
作見逃せない大事な時期のJJCと三角フラスコをここはチョイス、お馬鹿の
衛星もお祭りなれば行かなくては。泣く泣く上海太郎舞踏公司を捨てる。

第4週末も苦慮中。tptやシアター21、花吹雪、大地康雄のリチャードな
どは観れない可能性濃厚、がんばってひとつふたつ。得意の泉鏡花だし、最近
は外部出演の多かった加納幸和の劇団での役者ぶりをたっぷり味わいたく、と
りあえず花組はゲット。「冬のほたる」は、松本喜美子と向田倫子の2人が大
好きなので、何をおいても駆けつける。非日常的な透明感と日常的な存在感を
併せ持つ稀有な女優。

山羊の階にも、注目。情報誌等に告知なく白黒チラシのみの情宣だが、作・演
出が久野那美、元ププラモーチカの片桐慎和子他の出演で静かな演劇の新世紀
の展望を占う。http://homepage2.nifty.com/floor/

実は、今月最も心待ちにしているのが一足早いクリスマス、ホテルのディナー
ショー。久々復帰の舘形ヒロも交えたコンボイショウだが、チラシ情報誌等で
告知を見たことないのに、30分とかからない即日完売人気。ハッキリいって
ホールより観ずらい宴会場公演だが、他のディナーショーと違い、照明や内容
にいっさい手を抜かないのが、コンボイらしい。会場横や後にもお立ち台を組
み、客席テーブルを全力で走りぬける自称中年SMAPの熱いエンタテイナー
ぶりに酔う。

「ロス・タラントス」のフラメンコで鬼気迫るほどの情熱の女を演じのけた西
田ひかる。市村シラノとのコンビに泣かされそう。「望郷は海を越えて」で、
異郷に残るせつなさと絶望そして孤高の矜持を稟と歌いきった湖月わたるが、
ドラマシティ主演に挑む。専科からトップへの橋渡しとなる記念碑的作品とな
るはず。南座は昼の部のみ、ホールではなく芝居小屋で玉三郎の阿古屋を観れ
る幸せ。タイニイ・アリスでも絶賛された銀幕遊学レプリカント。身体表現と
音楽のコラボレーション、反復リズムの血が知性を限りなく刺激する。トリ
は、釣りチキて何よ、の石原正一ショー。この豪華出演陣が、たったひとりの
プロデュースによるものとは。関西におけるぜいたくの極みを堪能して21世
紀を迎えられる至福。

11月

今月おすすめのトップは、なごめるスクエア。最近お気に入りのデス電所と同
じく近大系の劇団。一種のシチュエーションコメディだが、難しいこと一切な
し、ぼけぼけの間、空気がすべて。都会に疲れた身体に心地良い。いつも楽し
みな女優ゲスト、そのひとりに今回は南船北馬の演出・棚瀬美幸が役者として
参加するのも興味深い。

TANT RYTHM、Ugly ducklingも赤丸上昇中。伸びる劇団の要素は、自己のスタ
イルの確立と魅力的な役者が多いこと。いずれも、それを見事にパスしてる。
転球劇場は、楠見薫・小椋あずきの強力助っ人で笑い死に必至。羊団も、内田
淳子さえ見れれば私しゃ満足。

新生・音楽座として初の新作「メトロに乗って」が、主演・毬谷友子の宝塚里
帰りという格好の舞台を得て、泣かせること疑いなし。原作・浅田次郎の涙ふ
りしぼるテクは、ハマるまいと思ってもついハンカチ必要なシロモノ。これ
に、音楽ついて情緒あおられた日にゃ、どうなることか。四季辞めた沢木順
が、降板したキャストのリリーフとして退団後初舞台なのも話題。

宝塚花組のチケット前売が好調、ほぼ完売とか。トップ就任以来、人気のなさ
に不入り続きだった愛華みれの最大のヒットとなるか「ルートヴィヒII世」。
エリザベート人気の余波、それとも大劇場初進出の若手作・演出家=植田景子
への期待か。古い感覚の作・演出家がのさばる宝塚の保守体質へ、フレッシュ
な風吹き込むを待つファン心理、けれどコスチューム華麗な王家の世界への憧
れという伝統好きとどう両立させるか。

ところで今月最大の不満は、ランニングシアターダッシュのチラシがキャラメ
ルそっくりなこと。いくら制作が同じだからって、チラシは劇団の顔、アイデ
ンティティまで無くさないで!!

10月

世界の蜷川が、20世紀の最後に9時間の通し公演。ギリシア神話に材を取る
ギリシア悲劇をさらに再編した古典的現代劇ともいえるグリークスをひっさげ
て。演劇の範疇を超えたこれは事件。今だ人気衰えぬ寺山修司の心意気引き継
ぐJ・A・シーザー率いる万有引力に、元タカラジェンヌの大浦みずきが主演
するとは!! どんな妖しい世界が繰り広げられるのか。

月後半からは、目一杯のスケジュールが続く。野田地図と維新派が、ほぼ重な
る上に、新感線、桃園会、八時半、199Q太陽族がモロにぶつかる。あおりで加
藤健一、犯罪友の会を観る余裕はなさそう。「グリークス」「レミング」に加
え、野田地図、維新派は必見、どれも落とせないが、あと1本だけというなら
199Q太陽族か。

橋之助、染五郎対決の鏡山(白状すると元本の「鏡山旧錦絵」を観たことなく、
花組芝居で加納さんの草履打ちを見ただけ)も楽しみ(扇千景党首ご子息も出て
ますけど、あまり興味が...)。南座では食事をいづうの鯖寿司とキメていて、
考えるだけでヨダレ。東京バレエ団も初見(「ニジンスキー」で首藤康之を観た
が)「春の祭典」「ボレロ」とモーリス・ベジャール定評の作品を観る、初秋の
琵琶湖ミニ旅行も悪くないはず。ホールで観る唐組ってのも大阪では実感ない
なあ。タイトルにもなってる鯨カツっても、関西では見たことないし。果たし
て、どんな味?

ミュージカル系に行くと、まずは評判悪い「コーラスライン」。なにせ元四季
で元キャストの市○正○が酷評してたくらい。でも、全国ツアーしてさらに大
阪2ヶ月ロングラン、良くなってません? 宝塚大劇場も、木村先生の作品だ
から心配。ここ2作品のシェイクスピアと「カルメン」は、どうすればこんな
に改悪出来るのかという仕上がり。芸達者そろってる月組生徒の踏ん張りに期
待。バウは、今年和モノがすべて当たりなので、最後もキメて欲しいところ。
「火の鳥」はTVでメイキングを見たが、CAGRのアクロバットがすごくい
い。オリンピックかサーカスみたい。あとは、演出・マキノがんばるのみ。

椎名林檎と浜崎あゆみのDVDとCDを大量買い込み、おかげで金欠病。食欲
の秋というにキャベツかじる毎日。マッタケごはんに栗きんとんやあいっ〜。

9月

今月は、何をおいてもカオス。東京は帝劇で終演したばかりの「エリザベー
ト」は、大島早紀子の振付になる男性トートダンサー8人の群舞が圧勝。パン
フのクレジットにもダンス演出・振付とあり、事実上小池修一郎との共同演出
と言っても過言でない。世界のどこにもない独創的な「エリザベート」を作り
上げた手腕で、いよいよ白河直子が新作を踊る。

初見の「西へ行く」。前売買ったら整理番号がもう40番台、チケット売れて
るのね。「クロム」アイホールの使い方は得意、仕掛けのうまさは定評なれ
ど、どんどん役者さん代わっちゃうのが? 神野美紀がヒロインしない「ゴジ
ラ」もどうなる? 高橋克実等も退団、ここも世代交代激しく、淋しいような
楽しみなような。

猿之助は昼夜通し。年齢から言って大阪での「千本桜」は見納め、必見。1日
観劇三昧で「グリークス」対策の体力チェックも兼ねる。

今年の8月は、史上最高の暑さだったとか、先ほどの「エリザベート」観劇日
帰り旅行は、とりわけ暑い日で、さすがにお疲れ。東京出張が多く、ついでに
観劇を豪語する某氏のスタミナに、改めて敬服。

あ、それから私的伝言。黒木瞳主演「ママ・ラヴズ・マンボ」おもしろかった
>某おおすめ氏。ノーテンキ・ミュージカルコメディに、黒木のコメディエン
ヌぶり発揮。すっごいキレイな女、体型維持してて、まだ脚がぴゅっと上が
り、何より舞台でぴかぴかの華。アンサンブルの女の子たちとまったく違う、
持って生まれた才能はあるとつくづく思う今日この頃。

8月

一番の期待は、やっぱり少年王者館。紡ぎ出される言葉のリズムは、観たこと
がないのにどこか懐かしいデジャ・ビュな世界ヘ誘ってくれる。一糸乱れぬ奇
妙なダンスも素敵、耽美でせつない真夏の白昼夢。
現代バレエの創始者でもあるNYCB団の、12年ぶりの来日公演も見逃せな
い。創立のバランシン作品とおなじみジェローム・ロビンスのウェスト・サイ
ド・ストーリー。圧倒的なボリュームの群舞に眩暈すること必至。
初演で西田ひかるのフラメンコのがんばりに思わず拍手の「ロス・タラント
ス」。アイドルの中でも舞台カンの良さはピカイチ。「トランス」のともさか
りえも、椎名林檎コネのCDも出し波にのる。

世界一団、満遊戯賊、赤鬼とチケット連係ブレーで観客に還元しようとの試み
もユニーク(2劇団を観れば1劇団無料)。しっかりエンタテイメントするサー
ビス精神が舞台にもいっぱい。テイスト似ている化石オートバイともども赤丸
上昇中。どの劇団も魅力的な役者多し。桃園会新人公演も、小空間での役者に
注目。これから夏〜秋にかけては、やっぱり野外公演。京都のクソ暑さをふっ
飛ばす派手派手な演出を遊劇体に期待。

7月
観劇リストをチェックして、あまりの本数に自分でも「げっ!」。手元にある
前売チケット(当日清算3枚を含む)の束にたじろぐ。ちゃんと観れるのかしら
ん。これでも、いちおう厳選しているつもりなんですけど。日程の都合上、観
れない劇団の方、ごめんなさい。今月、観れなくて悔しい公演その1は、くじ
ら企画「屋上のペーパームーン」。桂あやめ運営する茶臼山舞台の屋上を使っ
て、ちょっと中年な男たちによる浪花の匂いぷんぷんの芝居が展開しそう。

今月イチオシは、南船北馬。チラシの完成度といい、泣かせるタイトルといい
小空間を満喫できそう。前売は劇団電話とぴあだけ、でも6月末にぴあ購入チ
ケで整理番号2番は哀しい。絶対、しみじみ出来るのにぃ、強力おすすめ。立
身+未来探偵社は、安易なプロデュース公演じゃなく、劇団同士ガップリ組む
ところに好感。プレにあたる立身「ラヴィアンローズ」での客演も溶け合って
いたので期待。ずっと不義理していた清流劇場は、あちこちでいい評判漏れ聞
くので、今回見逃すとヤバいかなと。元ピスタチオという過去の財産にすがり
再演続けるは好きでないが、実験的な演劇「シャトナー研」(5月)には大感
動、本来やりたいことや演劇の可能性に挑戦する姿勢に打たれる。まだまだ見
捨てちゃいかんと自戒。転球とMONO(の一部。土田英生+水沼健)は、今ノ
リにノッてるから見逃すと損。

ダンス系はちっとも理解できないけど、純粋な身体表現に刺激される。即完の
熊哲はむろん、コンドルズも追加公演出る人気とは慶賀の至り。個人的には、
熊川よりカルメン(去年からずっとブームですな)踊るプリマに注目(実は良く
知らないけど)。6月の松竹座はスーパー歌舞伎「新三国志」の千秋楽、カー
テンコールが京劇や次回予告編付きの大サービスで満場総立ち。歌舞伎でスタ
ンディングオベーションの盛り上がりとは(負けていられないぞ、新感
線っ)。って、8月の「阿修羅城」の話じゃなかったよね、今月は芸達者な勘
九郎中心にお楽しみ路線。でも、ワタクシ的には福助(玉三郎はうまいけど、
やっぱりお年が...)が好き、じっくりの古典じゃなく暑さも忘れる理屈抜きフ
ルラインの演目に拍手。宝塚は、そのカルメンブームに火をつけた「激情」の
謝珠栄による「凱旋門」。シャープな振付、色彩センスも巧み、スピード感あ
ふれる謝演出に、実は夢中(マンネリ気味な宝塚の救世主)。ミュージカル路線
の四季にとって数少ないストレートブレイ、良心の最後の砦たる日下武史を見
る幸福を噛み締めよう(ミュージカルを嫌いなわけではないが)。もはや、商業
演劇の一翼になうキャラメルボックスが、最後の切り札、幻の秘剣「カレッ
ジ」をついに抜く。町田久美子を気にせず、わが道を行けっ、小川ちゃん。

ダッシュは、若手が急成長中で、ますますキレがアップ。息もつかせぬコンビ
ネーションが楽しみ。Ugly ducklingは評判の再演、ここでブレイクしたいと
ころ。女性作・演出家の元気が目立つ今日この頃、三角フラスコにも期待大。
「滅びかけた人類」木村佳乃、「オケピ」松たか子、「銀ちゃん」内田有紀、
以上はミーハー気分の観劇、うふふ。

最後に、演劇的でもある美術イベントのおすすめ。サウンドクリエイター・藤
本由紀夫の「美術館の遠足」が、今年7/21(金)15:00〜22:00、
西宮市大谷記念美術館(阪神・香露園下車徒歩10分)で行われる。なごめるサ
ウンドのあれこれを体感できるピクニックな企画。美術館の概念を根底から覆
す逸品、ぜひ、お運びを。

6月
桃園会、いるかHotel、MONOと実力派が、すべて東京公演を先行するのに
興味。客席の受けで手直しされるだろう大阪公演の舞台が、どう微妙に変
わったか想像する楽しみ増える。手堅いその3劇団押さえて、個人的にはた
だ今絶好調の蟷螂節、PM/飛ぶ教室がイチオシ。なんか泣かせるんだよね。

前回のトリプルメーカーには同情せざるを得ない199Q太陽族、注目は短編集
のうち金田典子演出の1本。予定いっぱいの第3週末は、ナビを捨てること
になりそうなのが哀しい。今月気合いのチラシがラック・システム、生理を
テーマにちゃんと裏面に広告取る心憎さ。さすが元広告屋・中島らもの元秘
書・わかぎえふ。ドナインシタイン博士とそとばこまちボノボは、頭カラッ
ポにしてのんびり楽しめそう。

ベニサンに比べ立派過ぎるが難(ぜいたく悩み)のエイトスタジオ。さすがT
V収録用とあって完璧なハコ。完璧な戯曲読み込み、完璧な演技にふさわし
い。ひょうご舞台芸術、タ・マニネも魅せる予感ひしひし。

先日、奈良と大阪の県境にある金剛山(標高1112m)への登山、500回目を達
成、こっそりひとり祝杯。運動不足解消にと週1回のペースで始めたが11
年半かかった勘定。観劇も、実はその頃に始める。年取って行く人生、その
体力と感性の低下への抵抗として始めた2つの決心、ここまで続いたこと少
しうれしい。

5月
今月のマジおすすめったら、スクエアとTANTRYTHMでしょ。どっちも個人的好
みだけど、急成長大化けしつつある注目の2劇団。お馬鹿のスクエア対音楽系
小ジャレたTANTRYTHMと対照的、けどどっちも見逃すべからず。TANTRYTHM系で
は、赤鬼、世界一団、エビス堂大交響楽団、化石オートバイなど、いずれもピ
スタチオの遺産ひしひし、パワーマイムの新たな展開予感させて興味尽きず。

コンボイと市村正親は、とにかく楽しませてくれること疑いなし。野田も、扇
田昭彦先生のお墨付きだから間違いないっしょ。その野田地図「ローリング・
ストーン」に客演していた松村武率いるカムカムとジョビ2の来阪対決の結果
もいかに。カムカムの前回は公演中、客席で私語しゃべりまくる劇団関係者に
閉口したが、会話内容から某主役級男優の母親と知りあきれた思い出が強烈。
故郷に錦を飾る前に、自分の母親にマナーモードの遵守をお願いすべきでは。

**********************************

今年は寒かったので、タケノコの生育が例年よりずっと遅いそう。5月になっ
てようやく朝掘りのタケノコを入手、やわらかいのでさっとゆでるだけで食べ
られる。ワカメとあえて木の芽を飾ったらヴィバルディも負けるほどの見事な
春を室内合奏した。ぜんまいに似たこごみをおひたしにしたり、ルッコラや
ハーブを使ってイタリアンサラダを作ったりと野菜料理に凝っている最近。お
かげで若干ながら減量に成功。もっとも毎年恒例4月の人間ドックで、医者か
らキツい指摘を受けたせいとの説も。

4月
今月最大の注目はJJCの2ヴァージョン。役替わりするキャスティングも楽
しみだが、装置にも定評ある演出に目が離せない。さらりとした印象なのに、
読み込むほどに味わい深いはせの世界に夢中。ノリにノッてる、今が旬の世界
一団も必見。あのにぎやか器用な集団が、タイトな空間で何しでかしてくれる
か興味しんしん。新メンバー加入で、チラシも気合い入ってる芝居屋坂道スト
アも、期待出来そう。以上、とりあえずのおおすめ3品。

新しい空間が2つ。唐組のテントが、扇町公園からかつての生玉神社に近いミ
ナミに環って来る。猥雑な都市の空地がこの劇団ほどふさわしいところは他に
ない。季節の風物詩として、唐の叙情とスベクタクルを楽しめる幸せを都会の
片隅で噛み締める。tptが本格的に大阪で活動拠点を持つというのもうれしい
報せ。緊迫した空気そのものが、tptの魅力なのだから。

十八番四方囲みステージで挑むMOTHERのヴァーチャルシリーズも大好
き。キレのあるダンス、テンポ良い演出に関西出身のサービス精神を感じる。

15日は、恒例の長浜子供歌舞伎(14、16日にも公演あり)。伝統の厚みと子供な
らではの可愛らしさがあいまった地歌舞伎は、ぜひともおすすめ(問い合わ
せ、観光情報センター0749-64-0911)。一度は絶対観なきゃ!!

おかげで、ファントマ、赤鬼は観れない可能性大。石原正一ショーも、たぶん
涙のパス。毎回、立見の人気らしい「テントひとりぼっち」(4/28 ワッハ上
方)は、先約入ってて今回もダメ。悔しい〜っ。

3月
話題作の再演いくつか。MOPはOMSから近鉄小劇場へ、奥村泰彦の美術が
楽しみ。ロズギルは近鉄小劇場から中劇場へ、花組芝居の助っ人強力なれど、
広くなった劇場での空気の拡散が心配。蟷螂襲作品が、同時期に再演対決。脚
本手直しされて、山内圭哉・内田淳子・紅萬子以外のキャスト一新の近松劇
場、北村想の演出手腕が見もの・OMSプロデュース。どちらの長台詞に軍配
あがり、しみじみできるか。

宝塚星組も、同時期にまっ二つ。生徒の魅力というより、荻田浩一「聖者」と
正塚晴彦「ラブ」先生対決。私としては萩田派。「東京サンダンス」「無邪
鬼」と横内謙介作品並ぶ。ストーリーテラー楽しめるが、骨っぽさたまに鼻に
つくときも。「ニジンスキー」「三人姉妹」「ロベルト・ズッコ」とも料金分
は、しっかり見せてくれるはず。加藤健一は和物オリジナル、でも堤泰之の脚
本って私の肌に合わない。

転球、糾、魚灯は、小劇場系でずばり今月の三点買い。転球はどこまで馬鹿馬
鹿しさを究めるか、あとの2ユニットは、どこまで繊細な作者内面を、劇場と
いう空間に立ち上げてくれるか期待ふくらむ。

トリプルメーカーは、むちゃくちゃいいか、ぜんぜんダメか両極どっちかの大
穴。わがまま契約ってタイトルだもんな。稽古場に不足なしの大阪演劇祭後押
し公演、力コブ入れずにゆったりとがんばってね。ピスタチオは、残された
キャストの顔ぶれに、一抹の淋しさ。有終の美を飾り、超新星の爆発のごとき
輝き示して、一世を風靡した劇団の新たな伝説を作れるか。ハイレグは、お手
並み拝見ってところ。

広瀬泰弘先生に会ったら、エビス堂大交響楽団を強力におすすめされた。でも
日程合わず、行けない。どなたかの報告を待つ。あと気になってるのは、はせ
ひろいち+深津篤史が組んだoff-Hプロデュース、松本喜美子が出るドッグマ
ンプロデュース、連続してOMS戯曲賞にノミネートされてるugly duckling
といったところ。

2月
今月は、注目対決が多し。まず、同演目対決がシラノ。平幹二朗と剣幸に鵜山
仁演出のまっ当なシラノ(野田地図や蜷川幸雄でおなじみの堀尾幸男の美術が
楽しみ)と、アンダーグラウンド引きずる鈴木忠志のどちらに軍配上がるか。
個人的予想では、鈴木の迫力勝ち。

中島らも原作が同時期に別会場でぶつかるスプーンと超老伝。公演としては芸
術創造館柿落としになるスプーンが、音楽ネタの強みで勝ちと予想。サードス
ジ対決、ほぼ同時期に近鉄劇場の上下でぶつかるサンデイとララバイ。これは
わからん、どちらも役者注目な見てのお楽しみ。

久保田浩作・演出(しかも出演しない)の遊気舎も、水面下での後藤ひろひとと
の対決といえる。「デロス」は未見なだけに、久保田の手腕に興味しんしん。
看板・山忠の使い方がカギ。

世界一団、化石オートバイは、今ホントに旬。このスピード感、ポップなセン
スは、演劇を革命するかも。ピスタチオのように先細りにならず、もっともっ
とハジけて前人未到の境地めざして欲しい。

そとばこまちより、よっぽどいいと思うそとばこまちWORKERS。生瀬・山西両
御大いないと個性輝いて、集団のアンサンブルも堅くしまる。新感線のいのう
え演出なら、色っぽいお姉さん役か三枚目のワキ役しか回ってこないアフロ13
ともに、役者の実力堪能できるはず。実際、KUTO-10「アイスクリームマン」
で、そのうまさにたまげた中谷さとみが、どこまで化けるか。

昨年の「蜻蛉」はコケた近松、松田正隆はやっぱりいいし、宮田慶子演出で、
今までハズレなかったから「風花」は期待してるけど、正直ドキドキ。たぶ
ん、めちゃいいか、ボロボロの二極どっちか。

1月
今月、まず注目は南船北馬。プロデュースを含め、去年は一本も駄作なく、み
ずみずしい感性で問題提起し続けて、常に平均点以上をクリア。ポストフェミ
ニズムなしみじみした味わいだが、やや小粒。必ず出塁する1番バッターも、
そろそろホームランかっ飛ばしていい頃。

東京公演から2ケ月おき、さらに練り上げるクロム、最近アンサンブルも滑ら
か、ノリにのってる世界一団は、何がなんでも観るぞっ。姿月あさと退団公演
の宙組、名作を注目キャスト(段四郎亀治郎親子競演や幸四郎)で演じる松竹座
も見逃せない。(ただし、宙組チケットは、すでに前売完売。団体席キャンセ
ル狙うか当日並ぶか劇場入り口でファン同士のサバキ待つかで入手するしかな
い。松竹座は、今年から歌舞伎座にならって、当日の1幕見席も設定(\1700)
されたので、ぜひ試してみたい)

再演作が多いのが、今月の特徴。花組芝居は、建築工事現場な舞台装置なが
ら、泉鏡花の耽美な世界観を表現、冬物語はシェイクスピアを歌舞伎世界に置
き換えながら、劇中劇の松の廊下や男役の娘姿をタカラヅカらしく楽しませ
る。こまつ座はキムラ緑子、蒲田は小西真奈美に尽きる。二人とも凛とした女
優根性は、まぶしいほど。

問題は「ハムレットクローン」。絶賛か大失敗の両極しかないはず。元ネタの
ハイナー・ミュラーの「ハムレットマシーン」(これ自体シェイクスピアを解
体してるのだけど)て、ウワサ聞くだけで観たくない難解作。出口付近に席確
保して、途中で帰っちゃうかも!?