1 |
|
|
2 |
|
|
3 |
|
|
4 |
|
|
5 |
|
|
番外 |
|
|
OMS18年の歴史のうち約7年しかお付き合いしてない私に、この劇場でのベストを選 ぶ資格があるのかどうかは疑問ですが…だって過去にはもっと凄い舞台があったん じゃないかとか思っちゃうよ、どうしても。でもまあここは「最近の7年限定」と開 き直りまして、と。 しかしOMSでの本当のマイ・ベストを挙げたら、実は全部天野天街と後藤ひろひと 関係の舞台で埋まってしまうのよね(笑)。そん中でも代表として、上の2作品を取り 上げさせていただきました。特にこの時の大田王は、今や売れっ子脚本家となった土 田英生まで参加していたんですね。OMS伝説の1つに挙げられるぐらいの貴重な舞台 でしょ。『くだん』に関してはOMSだけでなくタイニィアリスや七ツ寺でも拝見した のですが、我が地元ということをさっ引いたとしても、ラストシーンの衝撃が一番大 きかったOMS公演が断トツのベストだったと思います。でもって今だから言えるけ ど、あの舞台にはワタクシも映像でコッソリ出演していたのでした! いやはや、い い思い出です。 犬の事ム所という劇団は今では知らない人の方が多いと思いますが、私が芝居を 見て初めて泣いたのがこの作品でした。そういう意味でものすごく忘れがたい舞台で すね。しかし劇団は本作を最後に解散。現在主宰・大竹野正典は、「くじら企画」で 相変わらずマイペースな創作活動を行ってます。先日見た『サヨナフ』も、当時と変 わらない静かなエネルギーを秘めた秀作でございました。 プロジェクトKUTO-10は、太陽族の工藤俊作が中心となって30名以上の役者を集め たプロデュース。工藤を初め、遊気舎の久保田浩や転球劇場の福田転球&橋田雄一郎 やPiperの山内圭哉やMONOの尾方宣久etc.etc.…今となっては信じがたいぐらい豪華 な役者がそろった公演でした。この壮絶なほど個性的な役者たちを、違和感なく岩松 了的日常世界に溶け込ませたのが演出の岩崎正裕。実は私にとって岩崎さんのベスト 演出作品と言えるのも、やっぱりこの舞台なのです。 転球劇場ですが、実は私本作を見て「この人たち絶対これから来る!」と確信した んですよねー、いや本当に。その後彼らはたちまちのうちに関西を代表するコメディ 集団となったのですが、もしこの作品を見ていなかったら、確信はもう少し遅くなっ ていたことでしょう。何ちゅうか、運命的な出会いをさせてくれたOMSに感謝、って 感じの作品です。 さて素敵な出会いをさせてくれたという意味で、番外としてベストに入れたのが 『TIP COLLECTION』シリーズ。演劇見るので精一杯で、その他のジャンルでは今何が 面白いのかってのがチェックできずにいた人々のジレンマを、見事に解消してくれた 企画でした。ここで初めて出会った「はじめにきよし」は、今やすっかり私のヘビー ローテーションですからね。本当にOMSってのは私たちにとって「偉大なる出会いの 場」だったなあと思います。もうこの場所には、いくら感謝の言葉を述べても足りな いですよ、きっとね。 |